「お兄ちゃん、見て」
美弥は高耶に、去年のお祭りで着た浴衣を羽織ってみせた。
ぎりぎりまで裾を伸ばしてあるというのに、見事につんつるてんだ。
「美弥、新しいの買うからついでにお兄ちゃんも買おう!」
「オレはいーって」
「いーじゃん、一緒に花火でもしようよう!」
駄々をこねる美弥にしょうがないな、と高耶は眉を垂れた。
「あ、そうだ。せっかくだからみんなで浴衣で集まって花火しようっと♪」
浮かれながら廊下へときえた美弥を眼で追う。
すぐに楽しそうな美弥の声が聞こえてきた。
高耶はてっきり学校の友達あたりを誘っていると思い込んでいるが、
実は電話の相手は千秋である。
ふと高耶の脳裏に、とある男の浴衣姿が思い浮かんだが、
あまりに様になっていた為に、思わずため息を吐いた。
美弥は高耶に、去年のお祭りで着た浴衣を羽織ってみせた。
ぎりぎりまで裾を伸ばしてあるというのに、見事につんつるてんだ。
「美弥、新しいの買うからついでにお兄ちゃんも買おう!」
「オレはいーって」
「いーじゃん、一緒に花火でもしようよう!」
駄々をこねる美弥にしょうがないな、と高耶は眉を垂れた。
「あ、そうだ。せっかくだからみんなで浴衣で集まって花火しようっと♪」
浮かれながら廊下へときえた美弥を眼で追う。
すぐに楽しそうな美弥の声が聞こえてきた。
高耶はてっきり学校の友達あたりを誘っていると思い込んでいるが、
実は電話の相手は千秋である。
ふと高耶の脳裏に、とある男の浴衣姿が思い浮かんだが、
あまりに様になっていた為に、思わずため息を吐いた。
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