陽が沈むと、外気が急激に冷え込んでくる。
外も暗くなり、譲と沙織がやっと帰ったと思ったら、またしても訪問客があった。
「やっほー♪」
ライダースジャケット姿の綾子の手には、やっぱりラッピングされた小さな箱が握られ
ている。
「よっ、色男っ♪今日はこれで何個目?」
小さな箱を振って見せた綾子は、相変わらず元気そうだ。
「みっつ」
「冴えないわねえ!」
くれるものだと思って手を出した高耶に、綾子はそれを渡さずに言った。
「ねえ、夕飯まだなんだけど、付き合わない?」
「……金ねーぜ?」
「おごったげるわよ。付き合ってくれたらコレあげるからさ」
別に欲しくはなかったけど、この寒い中わざわざバイクで来てくれたものを無下ににも
できない。
「美弥が帰ってくるまでなら」
「じゃあ、あそこいこう!」
綾子は近所の居酒屋の名前を言った。
「酒、飲む気かよ」
「大丈夫、ホテルとってあるから」
上着を着込んだ高耶の腕を、綾子は引っ張るようにして歩き出した。
外も暗くなり、譲と沙織がやっと帰ったと思ったら、またしても訪問客があった。
「やっほー♪」
ライダースジャケット姿の綾子の手には、やっぱりラッピングされた小さな箱が握られ
ている。
「よっ、色男っ♪今日はこれで何個目?」
小さな箱を振って見せた綾子は、相変わらず元気そうだ。
「みっつ」
「冴えないわねえ!」
くれるものだと思って手を出した高耶に、綾子はそれを渡さずに言った。
「ねえ、夕飯まだなんだけど、付き合わない?」
「……金ねーぜ?」
「おごったげるわよ。付き合ってくれたらコレあげるからさ」
別に欲しくはなかったけど、この寒い中わざわざバイクで来てくれたものを無下ににも
できない。
「美弥が帰ってくるまでなら」
「じゃあ、あそこいこう!」
綾子は近所の居酒屋の名前を言った。
「酒、飲む気かよ」
「大丈夫、ホテルとってあるから」
上着を着込んだ高耶の腕を、綾子は引っ張るようにして歩き出した。
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