「金ちゃん……」
美弥は涙を拭きながら鼻をすすった。
「いい加減、泣き止めよ。もう二日も経ってるぞ」
「だって……鯉に食べられちゃったらどうするの?カラスにつつかれたら?
金ちゃんはひとりだけの水槽で大きくなったから、自分より大きい魚を見て、
びっくりして心臓発作で死んじゃってるかもしれない」
「んなわけねーって……。あ、直江からメールだ。………おい、美弥。見てみろよ」
高耶の携帯電話には、見事な鯉たちに囲まれながら金魚用のエサをパクついている、
赤い金魚の姿が映し出されていた。
「金ちゃんっ!」
「よかったな、元気そうで」
「うんうん!美弥、待ち受けにするから転送してくれる?」
「はいはい」
美弥は涙を拭きながら鼻をすすった。
「いい加減、泣き止めよ。もう二日も経ってるぞ」
「だって……鯉に食べられちゃったらどうするの?カラスにつつかれたら?
金ちゃんはひとりだけの水槽で大きくなったから、自分より大きい魚を見て、
びっくりして心臓発作で死んじゃってるかもしれない」
「んなわけねーって……。あ、直江からメールだ。………おい、美弥。見てみろよ」
高耶の携帯電話には、見事な鯉たちに囲まれながら金魚用のエサをパクついている、
赤い金魚の姿が映し出されていた。
「金ちゃんっ!」
「よかったな、元気そうで」
「うんうん!美弥、待ち受けにするから転送してくれる?」
「はいはい」
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