『ありがとーな』
金魚の画像を送ったら、高耶からお礼の電話がかかってきた。
「いいえ。お役に立ててよかったです」
『で、ほんとのところどうなの。元気にやってんの、金ちゃんは』
「ええ、変わった様子は見受けられませんよ。……まあ、いざとなれば
似たような金魚を買ってきます」
『………直江』
「最終手段ですよ。極力そうならないようにしますから」
『頼んだぞ。……金ちゃんは、特別な金魚なんだから』
「特別?」
『そう。呼べばちゃんと寄ってくるし、エサだって善し悪しがわかるから、
開封してしばらく経ったエサは食わないんだ』
「へえ、そうなんですか……」
直江は、半信半疑で相槌を打った。
が、その後、橘家の庭で金魚に呼びかける三男坊の姿が、目撃されたとか
されないとか───。
金魚の画像を送ったら、高耶からお礼の電話がかかってきた。
「いいえ。お役に立ててよかったです」
『で、ほんとのところどうなの。元気にやってんの、金ちゃんは』
「ええ、変わった様子は見受けられませんよ。……まあ、いざとなれば
似たような金魚を買ってきます」
『………直江』
「最終手段ですよ。極力そうならないようにしますから」
『頼んだぞ。……金ちゃんは、特別な金魚なんだから』
「特別?」
『そう。呼べばちゃんと寄ってくるし、エサだって善し悪しがわかるから、
開封してしばらく経ったエサは食わないんだ』
「へえ、そうなんですか……」
直江は、半信半疑で相槌を打った。
が、その後、橘家の庭で金魚に呼びかける三男坊の姿が、目撃されたとか
されないとか───。
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