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『 同級生 1/3 』≪≪    ≫≫『 山神の神官 2/3 』   
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 作戦が無事に終了しアジトへ戻ってくると、報告もそこそこに酒盛りが始まった。
 いい加減赤鯨衆にも慣れてきた直江だが、この部分だけはとても馴染めそうにない。
 ところが、
「おおぉ~~う、たちばなっ!おんしも来んかいっ!」
 いつも通り絡んでくる早田を今日はうまくかわしきれず、一杯だけ付き合うことになった。
「たちばなかあっ!」
「めずらしいの~う!」
 ほぼ全裸に近い格好で盆踊りのような動きをしているお調子者の隊士を囃し立てながら、それぞれが皆、直江に声をかけてくる。
(これなんだ)
 人付き合いの距離が近い感じ。
 多分これで心を掴んだのだ。誰よりも寂しがりやなあのひとの。
 複雑な嫉妬心を感じながら一方で、直江自身も彼らに受け入れられていることを快しとしていることに、直江は気付いている。
 ぐい、と一呑みでコップを空にすると、
「おおっ!いいのみっぷりじゃあ!」
と嬉しそうに酒を注ぎ足してくる名前すら知らない隊士。
 こんな感情は邪魔なだけだ。
 赤鯨衆は切り捨てるべき存在。
 自分は高耶のことだけを考えていればいいのだ、と念じながら、直江は二杯目の酒に口をつけた。
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