重苦しい気持ちを抱えながら足早に階段をかけ下りた高耶は、古い団地には不似合いな高級車が敷地内に入ってくるのに目を留めた。
その車がよく見知った車だったから、驚いて足を止める。
静かに停まった車の運転席から、黒い服をまとった男が降りてきた。
「………直江」
「例の調査の件、報告に上がりました」
こんな時間に連絡もなしにやってきた理由はそれらしい。
「………電話で済むだろう」
顔も見たくないとばかりに歩き出した高耶に、直江が声をかける。
「どこに行くんです」
「………コンビニ」
「送りますよ。報告は中で」
助手席のドアを開けた直江を前に少し考え込んだ高耶は、結局車に乗り込んだ。
大して重要でもない事件の報告を、相変わらず事務的な口調で直江は進めていく。
一通り聞き終えたところで、車はちょうど最寄のコンビニの駐車場へと滑り込んだ。
その車がよく見知った車だったから、驚いて足を止める。
静かに停まった車の運転席から、黒い服をまとった男が降りてきた。
「………直江」
「例の調査の件、報告に上がりました」
こんな時間に連絡もなしにやってきた理由はそれらしい。
「………電話で済むだろう」
顔も見たくないとばかりに歩き出した高耶に、直江が声をかける。
「どこに行くんです」
「………コンビニ」
「送りますよ。報告は中で」
助手席のドアを開けた直江を前に少し考え込んだ高耶は、結局車に乗り込んだ。
大して重要でもない事件の報告を、相変わらず事務的な口調で直江は進めていく。
一通り聞き終えたところで、車はちょうど最寄のコンビニの駐車場へと滑り込んだ。
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